好きなお酒 1
○白鷹・極上(はくたか・ごくじょう)
"灘の生一本"という言葉が、ついこの間まで滅多やたらに使われた時期がありました。
灘の大手のほとんどが、地元兵庫県の全域のみならず遠くは関東、中部、北陸、中国、四国、九州、ありとあらゆる各地からタンクローリーで没個性の桶売り酒を買い集め、
何十種何百種のこういう酒を混合して、ラベルだけは自社のものを貼り、ついでに"灘の生一本"と銘うったのだから、いまにして思えばようやりましたなあ、と当の大手の経営者や宣伝マンは今昔の感に耐えぬことでしょう。
もっともいまも、相変らず桶買いして、糖類にして糖類に非ずといった怪しげな増量をやらかし(白糠糖化液というもののことだ)、悪い意味での甘口もいいところなのに、さも辛口であるごときPRやラベルを添えて無知な消費者を欺隔する大手は、あとを絶たぬようである・・・・・。
そして、こうした大手の行き方を外に、ほんとうに灘の生一本を貫き通してきたのは、『白鷹』あるのみなのです。